桃山プロジェクト始動

 「安土・桃山時代」、戦国時代末期の信長と秀吉が天下を治めた時代。言わずもがな、信長が築いた安土城、そして秀吉が晩年に築いた桃山城。今も地名にその名が残されているのは周知のとおりであるが、桃山という地名は、おそらく後世の人がつけた名ではないだろうか。文献によると、江戸時代に伏見城が廃城となり城跡に数万本の桃の木が植えられたと記されているからだ。そして、往時は吉野の桜と並び称されるほど有名で、かの松尾芭蕉も「我が衣に伏見の桃の雫せよ」と詠んでいる。 しかしながら、今では伏見界隈にかつて桃の香が広がっていたことの痕跡もなくなってしまっている。

 

 そこで、昨年秋ごろから伏見区内の住民有志により「桃山プロジェクト」が立ち上がり、当面、伏見桃山に桃の木を1000本植えることを目標に活動を開始した。昨年度は、3月末に卒業式に合わせて桃山小学校と桃山東小学校に20本、伏見桃山城運動公園や伏見北堀公園などに15本の計35本を植樹した。今年は、更に100本の植樹を目指し、京都区役所と京都府庁の補助金を申請中であり、新たに活動を始めていきます。植樹は平日に行うことが多いため、私の役割は企画書作成や調整事項を担当しています。

 

 4月25日付けの京都新聞の地域面に「桃の名所・伏見を再び 住民ら1000本植樹計画」と題して掲載されました。これを弾みに賛同者を募って、桃の木の植樹活動を盛り上げていきたいと考えています。

 

 ちなみに、この活動の代表は、伏見の観光スポット・寺田屋の前に昨年オープンした「Piees’nPeers(ピアーズンピアーズ)」のオーナーの藤崎さんという方で、この他にも時代衣装パレードや音楽隊など伏見の町おこしを積極的に実施されている実践家です。興味ある方は、ぜひ一度足を運んでみてください。

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