第7回おばんざいパーティ

毎月恒例になった”おばんざいパーティ”。

今回のゲスト・スピーカーは、和束のお茶伝道師の上嶋さんにお越しいただき、本物のお茶とこだわりの製法について話して頂いた。

お茶は和食に欠かせないはずなのに、いつからか食卓から急須がなくなり、ティー・パックなる商品が登場し、そして止めにペットボトルが登場し、美味しいお茶を飲む機会は激減している。お茶の味を知らない世代は、ペットボトルののど越しのいいお茶を美味しいと感じるようになり、抹茶や緑茶は苦いといって敬遠されている。

こうした中、生産量の増加も相まって茶価は低迷しており、茶農家が生計を立てることに苦慮しているのが現状である。庶民からかけ離れたところでしか飲まれない高級茶葉を国内・海外へ販売するという道はあっていいと思うが、やはり庶民が日常で飲んでこそ価値があるのだと思う。和束の茶畑の風景は、一度訪れると見たものを虜にする存在感がある。それは棚田と同様、脈々と続けられてきた人間の営みが育む風景であるからこそ見たものが感動し、その地域に魅力を感じることになるのだろう。決して、お茶などの農産物は単なる商品ではなく、その地域の風土を形作るすべてであろう。

儲からない産業は当然廃れていくしかないのが現実で、茶が売れなければ茶農家は暮らしていけなくなる。それでは、お茶を加工して売ればいいのか、嗜好品として高価に売ればいいのか、はたまた第3の道はあるのか。しかし、本当に儲ける必要はあるのか。はやりの持続可能な暮らしができれば、それで十分なのではないのか。田舎の良さは、マイペースで悠々自適に暮らせることではないのか。借金して投資した瞬間に不幸は始まるのではないのか。

 

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